一般飲食店とHACCP

 レストランを経営しているんだけど、HACCPをやれと言われて困っているんだ。HACCPは作る製品ごとに温度とか時間の基準を決めるみたいだけど、うちなんてメニュー30種類以上あるし、それに加えて今月のおすすめとか次々新しいメニューを出しているんだよ。それぞれ基準を決めるなんて無理無理。

 レストランということで「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」の対象だね。一般衛生管理についてはここをみてもらうとして、問題は重要管理ポイントかな。確かにレストランとか居酒屋さんみたいにメニューがたくさんあるお店は、メニューごとに基準なんて立てていられないよね。
 でも食中毒予防を考えてメニューをよく見てみると、大体同じような管理ができるものがあるんだ。食中毒はどういう原因で発生するのか、どうすれば防げるのかという視点からメニューを分類すれば、管理と言っても大変ではなくなるよ。メニューを見直すいい機会だと思って頑張ってみよう。

 HACCPの考え方を取り入れた衛生管理においては、HACCPの弾力的な運用が認められています。そこで、一般飲食店のようにメニューの多いお店では次の3つにメニューを大別して考えることができます。

  • 非加熱のもの
  • 加熱するもの
  • 加熱後冷却し再加熱するもの、または加熱後冷却するもの

参考:厚生労働省 HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書
小規模な一般飲食店:詳細版

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